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インソムニア.

第2章 薄紅色





(この声は…)





田んぼ道で出逢った男の子だった。





美菜
「…あっ……」





助けて…

っと言いたいのに上手く話せない。







『この綺麗な唇を

俺にくれるなら助けてあげよっか?💜」






男の子は私の唇を親指でひと撫でする。






(そーいえば…母さんがつけてくれた口紅…

もぅ…取れちゃったかな…)







こんな時に馬鹿だけど、

私は母さんを思い出す。








『まっ、ちょっと、乱暴だけどね💜」







美菜
「…?…」







"カチャカチャ…"









すると男の子は、


腰にぶら下げていた鎌を外し、手に持つ。









美菜
「!!」








(ちょっ!ちょっと待って!!

乱暴って……やっ、やめて!足、切り落とされるっ!!((´;Д;`))))








恐怖で意識も視界も何故かしっかり覚醒してしまったわたし…









「この角度で大丈夫かなぁ?だいじょばないかな〜?💜

ねー、キミはどう思う??💜💜」







鎌を今にも振り下ろそうとしている男の子








美菜
「ッ…あっ……い……」







やめてと言いたいのに、うまく話せない…








「え?なに?良いかんじ??💜

そっか、そっか、じゃあ…この角度で決まりだねぇ💜💜

よーし、いくよ!!」






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