第18章 チャンスを待つ者
【ノア視点】
昨夜はわざと美菜の元に戻らなかった。
それは、千助の気持ちの整理に自分達が邪魔になってしまう事と、
それから…美菜のお見合いをいかに"失敗"したものにするか、
神無という強力な仲間(美菜大好きな奴)と計画を練る為だった。
神無
「神様!なぜ、みすみす逃したんですか!!
あの気持ち悪い乗り物に乗り込む瞬間が、
あの"殺戮狐"から美菜を奪う最後のチャンスだったんじゃ!」
"女装"をした神無が朧車が空高く舞い上がった瞬間、
ツインテールをなびかせながら俺に突っかかってきた。
ノア
『いや…行かせてよかったんだよಠ_ಠ
あの九尾から堂々と美菜を奪うなんて
…無理に等しいからねぇ💜』
神無
「でも!アイツ…全然嬉しそうじゃなかった…」
ノア
『…まっ、チャンスを待つのさ…そっとチャンスをね💜』