第1章 通称地獄谷
神無
「馬鹿!静かにしろ!!!
見つかったらどうする気だ!?」
神無くんの咄嗟の対応で口を塞がれる。
美菜
「*$#%…」
神無
「なに!?どうした!?」
美菜
「私と一緒に居た男の子!!大丈夫かな!!?」
神無
「男の子?」
美菜
「うん!」
私は草の間から男の子と話していた場所を覗くと…
(あれ…?いない……)
居なくなっていた。
神無
「誰も居ないじゃないか。
そいつは村の住人か?」
神無くんも草の間から顔をひょいっと出し確認する。
美菜
「たぶん…村の住人じゃないよ…」
神無
「は?」