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インソムニア.
第6章 欲しがり
美菜
「ハァハァハァ…」
あれから、
末吉くんは私の腕の中で目を覚まさないまま…
多分数時間は経っている。
私は精神的な重さや…物理的な重さに
心も身体も押し潰されそうになりながら……
一歩…また一歩と必至に歩いている。
(暗くなって…先が見えないから怖いなぁ…)
疲れても休憩をとらないのは、
この暗闇が怖いからだ。
休んでしまったら…違う恐怖を味わってしまう気がする…
美菜
「ッ…ハァハァハァ……」
(月光があればなぁ……)
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