• テキストサイズ

インソムニア.

第6章 欲しがり





夕陽が空を染めはじめたころ、


わたしは腹を決めた。






美菜
「お母さん。

大切な息子さん、預からせてもらっても良いですか?」






簡単な気持ちで決めたんじゃない。






私の迷う心を前向きに変えたのは、

やっぱり…ノアくんが私にしてくれた事だった。








母犬
「ありがとうございます!!

やったぁ…やっと厄病神が…あっ……

…ありがとうございます!!

このご恩は一生忘れません…」








(あれ?いまお母さん…

自分の息子を厄病神って言わなかった?(;´д`))









何かを悟っ末吉さんは四つ足で踏ん張り

私の所に来るのを拒んでいる。

そんな末吉のお尻を母犬は鼻で無理矢理押し、

私にどんどん近付けてきた。







末吉
「ママっ!!やめてっ!!ママッ!!ママッー!」







母犬
「ワガママを言わないでちょうだい!!

早く…お行き!!」








( ……(・ω・`) )








なんだか…

親から疎まれている末吉くんが可哀想に思えてきて、

目に薄っすら涙が込み上げてきた…






/ 859ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp