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インソムニア.

第5章 張り詰めた縁





さっき"仔犬"が飛び出してきた場所から、


母犬らしい犬が現れた。







末吉
「ちっ、違うよママッ!!

ぽく…拐われそうになってたんだよぉ〜

だから勇敢に立ち向かってたんだ!!

こうやって…」







"ワンッ!ワンッ!!ワンっ!!"








末吉
「どうママ!?

ぽく、威嚇上手になったでしょ!!?

父ちゃんみたいなたくましい雄犬だろ!!」







仔犬は得意げに"私を威嚇してみせる"








ママ犬
「アンタって仔は……

その性根が腐った根性はクソジジイに似たね!!!」








末吉
「ちっ…違うんだママ!!ぽくは!!」








ママ犬
「なんで20匹もいる兄弟の中でアンタだけこんなに

手がかかるんだろうね!!

もう母ちゃん疲れた…出で行きな!!

巣立ちの時だよ!!!」







母犬が末吉に背中を向け歩き出す







末吉
「まっ!!待ってママ!!

まだぽく…ママにお尻を舐められないと"うんち"出ないよぉ〜!

おなかムズムズしないんだよぉ〜ママッ!!

ママッ!!ママッ!!」








母犬
「ついてくるんじゃないよ!!末吉!!」








末吉
「でも…ママッ…ぽく…うんち1人じゃ…」









母犬
「クソくらい1人でしろってんだよ!!バカ息子!!」








末吉
「ひぃ…:(;゙゚'ω゚'):ママ…お口…悪いよぉ…」









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