第3章 忘却とコーヒー
美菜
「田舎で素敵な男性と…か…。」
田舎…田舎と聞くだけで鳥肌が立つくらいトラウマな言葉…
だけど、
街で生きていけるかと言うと…そうじゃない…
私は無一文な上に住む場所もないんだから。
美菜
「今日、何日だっけ…
えっと…」
病院の卓上カレンダーを思い出す。
美菜
「えっと日付け変わって……あっ!!今日が9月3日だ!!」
偶然にも今日はポスターに書いている日にちだ。
(……行ってみようかな…)
結婚とか…本当はあまり乗り気じゃないけど、
あてもなく街を歩き続けるよりはと参加する事にした。