第7章 復習の時間
「ここで諦める?彼女をもうすぐ僕のものに…!」
「なるわけないでしょ!」
と珍しく大きな声で言う遥
「わ、私は…!先生が好きなの!」
「…そんな。君は僕にここで笑顔に話してたじゃないか…!どうしてこんな男!僕だってこいつに負けないルックスがあるし、財力だってあるだろ?」
「そんな…そんな権力ばかりで威張る人は嫌い!私は、気遣いができて、どんな時でも隣でずっと見守ってくれる人がいいの!…それが先生だから!」
目に涙を浮かべ遥が必死に言う
「…っ!僕は君が好きなんだ…よ。」
「もう!やめなさいよ!」
と比嘉 が叫ぶ
「もう無理なのよ…見たでしょ?さっきここでキスしたのを…好きじゃなきゃこんなの出来るわけないわよ……」
「東堂、俺は遥を真剣に愛してる。こいつは命に変えてでも守るべき人なんだ。そんな俺の大切な人を傷つけないでくれないか?」
「…っ」
「ごめんなさい…私は、東堂くんはとても優しくて素敵な人だと思う。でも私とは合わないと思うの…私、こんなお金持ちの世界なにも分からないし、それにクラスの子と話してわかった。高価なものを見せあったりする事も、みんなの流行りについて行くことも出来ないって、その中に入ってもきっと私はなにも話せないと思う。無理に合わせたくないの…私は私だから。それを理解してくれるのは先生だから…」
その言葉を聞き涙する東堂
「…君がそんなことを思ってたとは知らなかった。辛い思いをさせて申し訳ない。君のことを好きなら、こうすべきじゃ無かったね…でも、友達からまた始めてほしいんだ。」
「もちろん。生徒会もあるわけだし、お願いします。」
こうして2人は和解をした