第12章 【柳狂愛】いつから
結菜SIDE―…
愛が歪んでしまったのは蓮二だけではないのかもしれない…
好きなんだと呟いた蓮二の表情はどこか切な気で…
「学校、止めるよ。」
その表情に心をゆらす私の愛も歪んでしまったのかもしれない…
「だけど、首輪と鎖は外して…?蓮二と、外を歩きたいの…」
ほら、ね?
外に行きたい理由は蓮二。
蓮二の全てが私なら、
私の全ては蓮二なの。
「…いいだろう。ただし、一人の外出は禁止する。」
「ん。」
蓮二、愛してる。
だから、蓮二の言う通りにするよ。
あぁ、愛しい―…
私の全て―…
蓮二、
私、
蓮二になら縛られてもいいよ…
だって、
大好きだから…
歪んだ愛は戻らない。
ねぇ、蓮二…
私たち…
どこで、いつから間違えてしまったんだろうね…?
end
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