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テニスの王子様【短編集裏なし】

第11章 【千石切甘】 気付かなかった


「あははー。恵美ちゃんってば可愛い事言うね」

「えぇー?そんなことないよ!もうッ」

放課後、頬を赤らめた女の子と、こんな会話をしながらショッピングを楽しんでいた。

やっぱり可愛い子とのデートはいいね。

「ねぇ、キヨ??あたしと彼女さん、どっちが可愛い??」

「もちろん恵美ちゃんだよー!」

「じゃあ、どっちがスキ??」

「んー…。恵美ちゃん…かな??」

「やったぁ!じゃああたしと付き合ってよー」

「あははっ。考えとくよ。」

「やったぁ!」

本人が近くにいた事もわからずに会話を続けた。

もちろん、後で後悔する事になる―…
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