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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第47章 【深緑色】デイドリーム




飯田と緑谷が言い合いを始めた
カーテンの向こう側

布一枚隔てたこっち側で
俺らは俺らでそれなりの攻防を楽しんでいた。

ハイリが楽しんでたかどうかは
定かじゃねぇが……。


『な、何をしようとしてるんだ君は!!!』

『何やら轟くんと楠梨くんが
仲違いをしているように思えてならない。
止めようと思ったのだが…。』


突然肩を跳ねさせて
俺の膝から飛び降りたハイリ。
半裸のままカーテンへと手を伸ばし
ベージュの布をキリと掴む

ムードは激減
減ったどころか無くなったと言って良い。

数秒呆けた俺は、その姿に笑いしかなかった
四つん這いでカーテンへと手を伸ばす後ろ姿。

嗜虐心じゃねぇ
あれは――……





『………っ!?』





スカートへと伸ばした手に
大きく見開かれた目が勢い良くこちらを向いた。

「何をする気だ!?」そんな反応だったが
実際のトコは全てわかった上で「やめてくれ」と懇願しているようにしか見えなかった。

何されようが
抵抗出来ねぇことは一目瞭然

右手でカーテンを掴み、左手で己を支える
何も拘束しちゃいねぇが両手が塞がったその体勢

ただでさえ3日も会えず不満は溜まってンだ
ここまで来てお預けくらって…


(タダで済ますわけがねェ…。)


要するに
芽生えたのは悪戯心だった。



『い、飯田くん…ごめん、ンッ』



手始めにひだの乱れたスカートの上から撫でた。

反応は著明だ
いつもなら浮く腰が今日は下がる
内股に膝を寄せ体を支える肘を折り

まるで“ふせ”をした犬

それでもカーテンは離さねぇ
いや、離せなかったんだろう
ユラと揺れるそれに肘も膝もすぐに伸びる。

笑いを堪えるのに苦労した。

キッと上がった丸い目の下
真っ赤な頬ははち切れんばかりに膨れていたからだ。


(こりゃ後で説教だ…。)


どうせあとで絞られるんだろ
ならば今は…と存分に楽しむことにした。

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