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孤独の旗【宝石の国】

第1章 1章


「あの軟弱!めんどくさい事に!!とりあえず水にぶち込むぞ!縮むはずだ」

3人で殻を蹴り水へとたたき落とす

その弾みで俺自体も水にたたき落とされる

「ぐえ」

ダイヤ「お兄様、綺麗なお声がカエルみたいに濁っちゃったわよ」

くすくすと笑うダイヤモンド

違う

俺はお前の兄にはなれない

そんなに立派なものじゃ

ジェード「ダイヤ3人!!大丈夫か!?」

「問題ない、このままあの軟弱を探す」

殻の中を確認してもどこを見てもフォスフォフィライトの姿はなかった

「仕方ない、1度切り上げるぞ、お前達は白粉を塗り直してこい」

ユークレース「レッドは?」

「僕は図書館に行く」

ユークレース「一人称、僕になってるよ」

「っ……!黙ってろ!!!」

ユークレース「レッドは心配事とかがあると一人称が僕になるんだよね」

「黙れと言っている!!」

俺は振り返り旗を投げつける

旗はユークレースの前のあたりの床に刺さる

「黙らないと、砕くぞ」

俺は図書室へ行く前に部屋にある布で水を拭き取る

図書室に入ると

ゴースト「レッド……?どうしたの…?」

「なんでもない、何か、カタツムリについて書いている本はないか、生物学だと思うんだが」

ゴースト「白粉は……いいの?」

「俺の白粉なんてどうでもいい、

それよりフォスフォフィライトを探さないといけないんだ、

カタツムリは食物を食べたあとに体のどの部位に取り込まれるのかが知りたい」

ゴースト「フォスが……?」

「そうだ」

ゴースト「探してみる」

「頼む、俺は……少し……座っていたい……」

ゴースト「どうかしたの?」

ゴーストは本を探しながら尋ねてくる

「……なにも…」

ゴースト「何も無い人に大丈夫か、なんてきかないよ」

「……勘のいいヤツめ」

ゴースト「レッドとは長い付き合いだからね」

そう言って微笑むこの顔にどれだけ救われたことか
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