第5章 Sugar5
「んっ、んぁ・・・。」
「心羽、声。」
彼の指の隙間から、声が漏れる。
声、抑えらんない・・・。
指1本だと、あんまり痛くなくなった。
その代わり、気持ち良くて・・・堪んない。
「ちゃんと噛め。」
「ん・・・。」
軽く噛む。
ちゃんと噛めなんて言われても、痛くしたくないから・・・。
ぴちゃぴちゃと音が出る。
みんなに聞こえちゃうよ・・・。
心配になって、彼を見つめた。
「大丈夫。みんな酔ってっから。」
酔ってても関係ないよー!
恥ずかしい・・・。
誰か助けて・・・。
でも、気持ち良くて、やめて欲しくないと思う。
「ん、んっうっ・・・んっー!!」
イきそうなのがわかったのか、彼は、親指で蕾を押し込んだ。
「んぁ・・・んんっ、ふっうっ、んんっー!!」
「指噛ませてる意味ないじゃん。声、出過ぎ。」
あからさまな声は出てないけど、絶対みんなに聞こえてる。
もうやだ・・・恥ずかしい。
「真っ白な心羽ちゃんが、真っピンクに・・・。」
「彼氏いる子が、真っ白なはずないでしょ。しかも流司だよ?」
「だめだよ、そんなこと言っちゃ。知らないふりしなきゃ。」
「だから、あいつら2人でベッドに寝かせたくなかったんや・・・。」
まだ、けっこう元気な4人が聞こえるように喋ってる。
やだ、普通にバレてんじゃん。
「いやぁ、いつ聞いても心羽ちゃんの声、エロいね。」
え、それって、いつも聞いてるってこと?
ほら、やっぱり、お隣さんに聞こえてんじゃん。
「なんか、エロい心羽ちゃんって想像出来なかったけど、やばいな・・・。」
「絶対今、心羽ちゃん、混乱してるよね。お前らがいろいろ言い過ぎだから。」
大地さんは、いいや。
有さーん!!
やっぱいい人!
流石、局長の刀!
他のみんなは言いたい放題なのに・・・。
「りゅーじさん、私もう、みんなの顔見れなーい。」
「見てやれよ。」
「ムリ。・・・んっ。」
首元を強く吸われ、チクッとした。
吸ったところをペロっと舐め、唇を離す。
「また、付けたのー?」
「ダメ?」
「だめじゃない・・・。」
私の首元にはきっと、紅い花が咲いてる。