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甘い貴方を見つけるまで【佐藤流司】裏

第14章 Sugar14


この甘い言葉も声も吐息も全部、私はずっと感じられていられるのだろうか。

お父さんやお母さんくらいになると皆、こういう風に愛し合わないのだろうか。

愛の言葉を囁き合ったりしないのだろうか。

ずっと今まで通り、人前でも構わずいちゃいちゃしたい。

恥ずかしいけど・・・。


見えない未来は、不安を煽り恐怖を感じさせる。

それでも彼はずっと隣にいてくれると、信じてるから・・・その未来が楽しみに感じたりする。


「ね、流司さん、男の子と女の子、どっちがいい?」


「は?なに急に。子供の話?気が早いんじゃない?今だって、ゴム付けてんだけど。」


想像する未来は、そういうのがいいでしょ?


「心羽、重かったり、足辛くなったら言って?」


「え?」


そのまま彼は私に覆い被さり、軽く体重をかけて動かなくなった。


あぁ、つまりはそういうことか。

動かないってことか。


あの雰囲気だと、激しくすると思ってたけど、違ったみたい。


「流司さん、もっと体重かけていいよ。それじゃあ、流司さんが辛いでしょ?」


「俺、重いよ?」


「全然、軽いよ。」


背中に腕を回してぎゅっと抱き締めると、さっきよりも彼の重さを感じた。


「おじいちゃんおばあちゃんになっても、愛し合おうね?」


「さすがにムリだろ。勃たねぇし、そんな体力なんてねぇだろ。」


「バカ、そういう意味じゃないしっ!」


なんでもかんでも、そっちに持っていかないでよ。


「お前、今日バカって言い過ぎじゃね?」


「流司さんがいけないんだよ、バーカ!」


色気、全然ないなぁ。

こういう時こそ、色っぽい会話したいのに・・・。


でも、これが私たちかな。

自分たちらしくしてればいい。


「すげぇムカつく。・・・なに耳元で囁かれたくらいで、締め付けてんの?可愛いとか、愛してるとか言われたい?」


うん、もっといっぱい囁いて。

耳元で愛を告げて・・・。


「んっ・・・!あっ、ああっ!!・・・あ・・・。」


耳の穴に舌を入れられて、イってしまった。

自分で締め付けたせいもあるかもしれない。


腰がびくびくと震える。


「なに?イっちゃったの?可愛過ぎかよ・・・。」


ダメだ、もう身体がすごく敏感になっちゃってる。






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