第11章 Sugar11
こんな優しく抱かれるの、初めてかも・・・。
初めてした時は、彼が我慢出来なかったし・・・そのあとは、何回もイかせられたから・・・。
「ね、スローセックスって知ってる?」
ゆっくりするってこと?
「今度ちゃんとしてみない?」
「いや待って、ちゃんと説明してよ。私、知ってるなんて言ってない。」
私がそんなこと知ってるはずないでしょ。
性に関しては、全然ダメなんだから。
「ゆっくり時間かけてするってことだよ。愛撫を30分とかして、挿れてからもそんな激しく動かないで、お互いに労りながら、肌を重ねてる喜びを分かち合う、みたいな?」
「要するに、愛のあるせっ・・・ってこと?」
「言わねぇのかよ。」
だって恥ずかしいじゃん。
ムリ、言えない。
「今までも愛はあったと、俺は思うんだけど?お前は違うの?俺、してる時はちゃんと言うじゃん、好きって・・・。」
「してない時でも、言って欲しいけどね。」
なんでしてる時は言えるくせに、そうじゃない時は言えないの?
「言えないのわかってるでしょ。だから、聞きたいんなら、いっぱいしてよ。」
「したいだけ?」
「怒るよ?」
冗談だよ。
ちゃんと、彼が私を愛してくれてるの、わかってる。
でも私、スローセックス?向いてないかも・・・。
早く、動いて欲しい。
さっきから話してばっかりで、全然動いてくれない。
強い刺激を欲しがって、膣がずっとピクピクと動いてる。
自分でもわかるくらい・・・。
「てか、俺、きついんだけど・・・ずっと気持ちいいの我慢してるんだから・・・。そんなナカ、動かさないで・・・。」
「我慢しないで?私、壊れちゃうくらい気持ち良くなりたい・・・。」
私の顔の横で枕におでこを付けて、熱い息を私の肩にかけてくる。
喘ぎ声混じりの、荒い呼吸。
「優しくしたいのに・・・そんなこと言わないで・・・。」
「私を、流司さんの好きにして?理性なんていらないよ。本能だして?」
理性なんてぶっ飛んじゃえばいい。
私と貴方に理性なんていらない。
本能がお互いを欲してる。
「どうなっても知らない。ほんとに壊れちゃえばいいよ、俺の身体で・・・。」
起き上がされて、お互い向き合って座った。