第8章 Sugar8
「不安にさせて、ごめんなさい。」
彼の顔を胸に引き寄せて、ぎゅっと抱き締めた。
私が好きなのは、ずっと流司さんだけだから・・・。
「俺も、泣かせてごめん。」
顔を胸にすりすりさせて、弱々しく謝る。
甘えてきてると思ったら、服の中に手を滑り込ませて、下着のホックに手をかける。
「ちょっ、流司さん!」
「一緒にシャワー浴びよ?変なことしないから。」
「わかった。」
服を全部脱がされて、お風呂場に連れて行かれる。
いつの間にか、彼も全裸だった。
まだ、少し勃ってる・・・。
って、私どこ見てんの。
彼がシャンプーをしてくれる。
コンディショナーを洗い流して、髪を1束手に取り、キスをする。
私の髪はそんなに長くないから、めちゃくちゃ距離が近い。
「心羽の髪も肌も、全部好き。」
手を触れるか触れないかの柔らかい触り方で、肌に滑らせ、耳元で囁く。
「んっ・・・。」
「感じちゃダメだよ、敏感なとこ触っちゃうよ?」
そんなこと言ったって、その触り方じゃ、声、漏れちゃうよ・・・。
胸の下で指を滑らせ、そのまま脇腹を伝って、太腿を撫でる。
ギリギリのところまで指を滑らせ、また遠ざかる。
酷い・・・。
したくないって言った私を、煽ってる。
昂らせるだけ昂らせて、きっと最後は触らずに、意地悪に笑って、なに期待してんの、変態って、罵るんだ。
後ろにいる彼に体重を預けて、
「早く洗って・・・。」
と、耳元で囁く。
彼のがお尻を押し返してくる。
流司さんだって、期待してんじゃん。
でも、今日はしたくない。
ただただ、甘い時間を過ごしたい。
「じゃあ、どこ触っても声、出すなよ。」
「流司さんが変な触り方しなければ、大丈夫だよ。」
「そういえば、変なことしないって言ったっけ?今日だけ、我慢したげる。泣かせたお詫び。」
私の肩を持って、ちゃんと座らせる。
その後は、本当に変なことしないで、綺麗に身体を洗ってくれた。
「先にあがってて、俺もすぐ洗うから。」
「うん。」
私も洗ってあげたかったけど、さっき体温が上がったせいで、少しぼーっとする。
軽く身体を拭いてそのまま、リビングに戻った。