第5章 揺らぐ関係…からの安定…?
ー次の日ー
「おっ!!越前じゃねーか!!」
機嫌のいい桃城が一人でいたリョーマにつっかかってきた。
「…何スか?桃先輩……」
相変わらずの態度でリョーマが言った。
「昨日、俺と堀尾達で面白いモン見ちまったんだよ!!聞きてーか?」
テンション高めの桃城に対し、
「…別に。」
と、一言返した。
それが桃城にとって不満だったのか、
「まぁ、いいから聞けって!」
という流れになった。
…俺達が帰る途中、菊丸先輩と羅夢音が一緒にキューティーマカロンにいるとこを見たんだよ!
羅夢音、すっごく嬉しそうな顔しててさ…なんていうか、そう!まさにデートって感じだったな!!
桃城がその話をしたとたん、リョーマの表情が曇った。
…なんで、羅夢音が菊丸先輩と…?
羅夢音……
「あれ?越前、どうした?」
桃城がリョーマの顔をのぞいた。
俺、顔洗って来るッス。
と言ってそのままリョーマは行ってしまった。
「俺、なんか変なこと言ったか?」
何も気付けなかった桃城だった。