第5章 揺らぐ関係…からの安定…?
ー学校の休み時間ー
羅夢音は読書をしていた。
すると、
「羅夢音ちゃん。菊丸先輩が呼んでるよ?」
竜崎桜乃が言ってきた。
桜乃は他の女子とは違い、羅夢音のことを避けなかった。
内心、羅夢音も安心していた。
実際、頼れる人がいないのは困る。
羅夢音にも、頼れる人がいたのだ。
「羅夢音ちゃん、菊丸先輩のとこ行かないの?」
小坂田朋華は桜乃にくっついてきた。
朋華も桜乃と同じく、羅夢音を避けるような人ではなかった。
「うん。行ってくる。ありがと、小坂田さん、竜崎さん。」
羅夢音は教室を出た。