第14章 マスターコース
真斗 side
事務所に行くともう既にZEROは行ったと聞かされた
うむ…最早付き人の存在すら忘れているのでは?と一十木と一ノ瀬が言っていた
その通りかも知れぬ
だが俺は急いでスタジオに向かう
真斗「失礼します」
『っ!』
そこには真剣な顔でリハをしているZEROの姿
まだ始まっていなくて良かった
だが…心配なのは足だ
ヒビが入っているのに休まず仕事をしている
俺は持ってきていた冷感スプレー達を確認する
大丈夫だ
忘れ物は無いはずだ
AD「じゃあ本番行きます」
『よろしくお願いします』
流れる音楽と歌声