第14章 マスターコース
『無理して忘れる必要はないと思います。忘れようとすればするほどその人の事を思い出してしまいます。そんな君にはこの曲を送ります』
流れるのはZEROさんの曲です
優しい声と優しい曲調はまるで包み込んでくれるようで
けれど最後は背中を優しく押してくれるようで
スタッフさん達も涙を堪えていました
『ZEROラジオ番組これにて終了です。ではまた来週』
放送が終わるとブースから出るZEROさん
『お疲れ様です。お先に失礼します』
目線で行くぞと言われ頭を下げて慌てて後を追いかける
休憩時間さえも色々と詰め込まれている仕事を捌いています