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Welcome to our party abr 気象系BL

第18章 キンモクセイ by きぃな



『どうやらアイツら、デビューするらしいぞ』

そんな声が聞こえて来たのは、ミレニアムイヤーまであと数ヵ月となった頃

俺とニノは顔を見合わせる

「おい、どうする?」
二「俺…あんまり乗り気じゃないよ…」

ニノの想いにはまだ応えていないけど、そこそこ仲は良い関係

「俺も。社長のとこに直談判行くか」

数日後、社長宅には本人が居なくて、机の上にはでっかく『嵐』と書かれた紙

「『嵐』はないわー」
二「だよね……」

でももうたぶん決定事項
受け入れてやってかなきゃならないんだろうな……

俺たち二人はトボトボと来た道を帰る

「あ、もう遅いし、ウチ泊まってく?」
二「…いいの?」
「これからの話もしたいしさ…」

ニノと二人で俺の自宅へ向かった

部屋へ着くと締め切っていた窓を開ける

心地よい風と共に甘い香り

俺のマンションのすぐ隣の家の庭に、金木犀の木が植えてある
この時期になると漂ってくるその香りが、何故か昔から俺は大好きだった

二「あ、金木犀、いい香りだよね。俺、好き」

『好き』

久しぶりにニノの口から聞いたその言葉に、ドキッとする
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