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第13章 二重螺旋 by millie
「まー、ほんとにいいのか?」
潤が躊躇いがち聞く。
「うん。
潤、ごめんね。
巻き込んで…。
でもこの方法しか…」
俺は覚悟と謝罪を込めていう。
「巻き込んでないだろう?
なんでお前もそうやって
全部背負おうとするんだよ?
俺だって…同罪だよ」
少し青ざめた潤の頬を撫でる。
「俺の共犯者になってくれる?」
俺の願いに潤が頷く。
「でも…こんなこと知ったら
悲しむんじゃない?リーダー」
これから犯す罪の重さに耐えるように潤が言う。
「それは…潤、しょーちゃんも
同じだと思うよ…」
そう…これから俺たちがやることを知ったらきっとあの二人はショックを受けると思う。
いや…三人か…。
きっと自分たちを責める。
でも何度も何度も二人で話してこれしか方法が見出だせなかった。
この方法以外、おーちゃんに寄り添う方法が見つからなかった。
未だにあの出来事を罪と思い続けるおーちゃん。
そしてそんなおーちゃんを救おうと和としょーちゃんが取った行動。
三人は口にしない。
けど…。
おーちゃんがあの後よりも俺と潤から距離を置いてる。
しょーちゃんもだ。
あの時おーちゃんが言ってた。
「お前たちを汚したくない」
そのおーちゃんの側に寄り添う二人。
つまり二人も…そこに行ったんだよね?
そして俺達だけが蚊帳の外。
俺たち仲間じゃないの?
運命共同体じゃないの?
いいよ、連れてってくれないなら…
自分達で行くから。
三人の傍に…。