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第11章 蛇とロープ by のさまじょ
「潤ぅぅっ…許して…俺が好きなの…潤だけだからぁ…」
「好きなのに、皆とヤっちゃったの?」
「だからぁ…皆、俺のこと好きだっていうから…最後の思い出だよぉ…」
「ばーか…これからも仕事で顔合わせるのに、思い出もクソもあっか!」
潤がまたロープを引っ張った。
「ひゃんっ…お願いっ…潤をちょうだい…」
「なんでだよ…」
「潤…」
「なんでこんなに求めてくれるのに…浮気なんかするんだよ…」
「潤…ごめん…」
「お前なんか信用できるか…」
「潤っ…ねえっ…ごめんっ…お願いっ…一生…」
「え…?」
「一生、潤の言うこと聞くからっ…許して…」
「雅紀…」
「好きだよ…潤…ねぇ…好きなのは潤だけだよ…」
ずるずると這いながら、潤の身体にたどり着く。
こうでもしないと、一生許して貰えない程、潤の勘気は凄まじくて。
嫉妬の領域を超えてる。
それでも…俺には潤しかいない…
「潤…今日は俺のこと、好きにしていいから…酷いことしていいから…」
涙が出てくる。
「だから、傍に居させて…?」
「雅紀…」