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Welcome to our party abr 気象系BL

第8章 俺の優しいHERO by みきちん


先生も俺がいじめられてても知らんぷり。
ましてや自分の担任しているクラスに
いじめが起これば評価が下がるもんな。

こいつも
目の前で生徒が死なれたら困るもんな。

俺の心配なんて誰もしてない。

「……………ぃ」

「えっ?」

「うるさい!ほっとけよ。
偉そうに!お前に俺の何がわかる!」

「わかる訳ねーだろ。
なんも聞いてねーのに」

当たり前の事を言われた。

誰も俺の話を聞こうともしなかった。

今までに出会った大人とは違う。

でも、俺を救うことは出来ない。

そんなことを考えてたら、
いきなり立ち上がって近づいてきた。

俺の前で立ち止まり、
手が顔の前にスッと伸びてきた。

殴られると思い、反射的に目を閉じた。

暫くして頬に感じたのは
痛みではなく、温もりだった。

ゆっくりと目を開けると
優しく強い眼差しで俺を見ていた。

すると頬に触れた指で何かを拭った。

まさかと思い、
手で目を擦ると指が濡れていた。

泣いていると気が付いてからは
涙が止まらない。

嗚咽をあげながら泣く俺の隣で
ずっと背中をさすってくれた。

散々泣いて落ち着いた俺は
すべてを話した。
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