第2章 国語教師×まつもと先生
『先生…私、生徒ですよ?』
「関係ないじゃん」
『それに別に私特別松本先生と仲いい訳でもない』
「お前、一目ぼれもしたことねえの?」
『ひ、一目ぼれ!?』
予想外過ぎて変な声がでる。
からかうように私の顔を覗き込んで、
もう一度近づいた先生からは、ふわっと大人っぽい香水の匂いがする。
長い睫毛、綺麗な顔立ち。
思わずじっと先生の顔を見詰めていたら、
急に子供みたいなにこっとした笑顔を投げかけられた。
松本先生にしかできない表情。
クラスの女子だけじゃなくて、
今まで先生に出会った沢山の女の子が、先生を好きになってきた。
その気持ちが、少しわかる。