第2章 国語教師×まつもと先生
どうして国語の点数だけ上がらないんだろう。
現代文は、そうでもない。でも、どうしても古文だけ上がらない。
はー…やっぱり苦手を今から克服!なんて間に合わないな。
いいところを伸ばそう。
数学かな、数学。
放課後、櫻井先生に相談でもいくか…
…
………
……………
ぺしっ。
『たっ』
いったい!なに?なんでデコピン…
「…いい夢見れた?」
…うわっ!近っ!
目の前に松本先生のドアップ。
気付いたらぐっすりと居眠りしてしまっていたらしい。
松本先生は獲物を見つけた、と言いたげな笑みを浮かべて
ぽん、と私の肩を叩いて教壇に戻る。