第74章 融和
フィン「師として…責任を被るべきだとでも思っているのかい?
君は」
アイズ「………」
無言の肯定、か…
フィン「ふざけるな」淡々
『!』
フィン「それを言えば、僕はどうなる?
君のしたその責任も背負わなければならない。
君が背負うべきは、君が自身で犯した不始末についてだ。
彼の浅慮な言動、責任を取らない点、背負わない点では断じてないはずだ。
彼が自身で選んで、決めて取った言動だ。
そんな彼自身が背負うべきものを君が肩代わりする等…傲慢だよ、それは」真剣
アイズ「………ダメ?」
フィン「ダメだ。
自分で諭し、取らせようと出来た。
その可能性は大いにある。
だが、次に生かせ。
彼はもうダメだ。
たとえそれで諭したとして、聞き入れるかどうかは本人次第だ。
第一に、市民から責められた際に取った言動で十分わかっただろう?
彼は必要に駆られればまたやるだろう、何も変わって等はいない。
その成長の無さが、怠慢であり、堕落であり、世界を崩壊させる。
だから君が背負うことでもない、責任を感じることでもない。
一番感じてもいない人物の為に、割くべきことではない!!!」
アイズ「!!」
フィン「君が、今、彼に出来ることは何だ?」
アイズ「……それ、はっ;」
フィン「何もないはずだ!!
侮るな!見くびるな!
彼が自分で決めた言動に!今からでも何か出来ると思うな!
神が匙を投げる程の人物を、仕出かしたことを、君が背負うな!!背負おうとするな!!!!
背負った所で!世界が崩壊しかけている現状は変わらない!!
今更何かした所で!崩壊が遅れたとして!雀の涙ほどしか変わらない!!
今君に出来ることは何だ!!?
現状を否定し、彼が仕出かしたことを否定することか!!?
師として背負い込むことか!!?
為すべきことを為せ!!!!
でなければ、何も出来ずに終わるぞ!!!」
アイズ「………うん…わかった(頷)
我が儘を言って…ごめん、ね」ケイトへお辞儀
ケイト「いや、その辺に関しちゃ仕方ないし、気持ちもわからないでもない…
あっちでも散々同じこと思ったり悩んだりしたもんなあ;」
フィン「その挙句背負って君一人死んで世界が存続したというね」
ケイト「ホントにごめんってば;反省してます;
フィン「でも言い出したからね選択肢として
ケイト「ごめんって;」
