第92章 どれくらい、どのように、すきですか?
上から、バンビズ、泣き虫、いちごです。
S×M
「オレのこと、どれくらい好き?」
「急だな」
「答えられないっすか」
「好きなとこ一つずつと、総まとめと、どっちが良い?」
「後者で」
「りょーかい。お前が殺されたら、犯人殺して、オレも死ぬよ」
(え、殺される前提……?)
「まぁ、オレが死ぬときは、お前も一緒な」
例えが物騒なSさん。
引くけど、嬉しくない訳じゃないMさん。
*****
A×M
「オレのこと、どれくらい好きなの」
「うーん。いっぱい」
「それってどれくらい」
「えぇ、潤ちゃんてば。難しいこと言わないでよ」
「難しいワケ?」
「んーとね。キスしたいとか思うのは、お前だけだよ」
「キスだけで満足すんの」
「しないねぇ。いーっぱい、味わっていい?」
「残すなよ、まーくん」
翌朝の自分の体をちょっとだけ心配するMさん。
きっと翌日の夕食は、カニクリームコロッケ。
*****
O×M
「オレのこと、どんくらい好きっすか」
「おぉ……松潤、かわいいこと聞くなぁ」
「はいはい。で、どれくらい」
「スルーかよ……食べちゃいたいくらい、好き」
「いっつも食べてんじゃん」
「んふふ、いつも美味しく食べてる。ありがと」
「感謝してんなら、来週の土曜の夜は空けてて」
「デート?」
「うん、デート」
偶にはそっちが誘えよ、と思わないでもないMさん。
けどデートの計画が楽しいので、現状に充分に満足している。