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駄犬になつかれて

第18章 いつまでも


〜華美side〜

拍手と泣き声に混じった笑い声。

今日は卒業式。

「卒業しちゃったね」

「ほんとにね」

私と眞由美はいつものように他愛もない会話を交わす。

「ま、でも華美行かなきゃ行けないとこあるでしょ」

「へ?」

「ね、早く行ってきなよ」

そう言って私を促す。

「ほら、犬夜くんのとこ行かないと」

「…あ」

そういえばそうだ。

卒業したら私たちの関係は崩れないと思ってる。
でも犬夜くんの気持ちは?
わからない。

行かないと。

「ありがと、行ってくるね」
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