第10章 第10話
雅「俺の為に…ありがとうショウ…凄い嬉しいよ」
ショウ「エヘ…何か照れるね」
雅「…俺も開けてみて良い?」
ショウ「うん」
俺はキレイにラッピングされていた箱を開けた
ショウも俺の反応が気になるのか心配そうに見つめていた
そして中身を見て俺は驚いた
雅「ショウこれっ!」
ショウ「え?」
中身はカーディガンだったけど…
実は翔ちゃんが亡くなった後おばさんに聞いた話では、最期のクリスマスプレゼントに翔ちゃんはこのカーディガンを俺にプレゼントしたかったらしい…
でもその時は品切れで入荷まで時間がかかるって事だからセーターになったと言っていた…
ショウ「あ、あの雅紀…ごめんなさい…それ嫌だった?」
雅「え?違うよ!ショウが凄いお洒落なカーディガンをくれるから驚いていただけだよ」
ショウ「ホント?良かったー…」
ショウはそう言って喜んでいた
…記憶は無くても魂は覚えていたのかな…
その時俺はそう思っていた