第16章 第16話
意識ないショウの身体を綺麗にして、俺はショウの頭を撫でながら見つめていた
すると暫くして
ショウ「…ん…雅紀…?」
ショウが目を覚ましていた
雅「…目…覚めた?まだ早いからもう少し寝てて良いよ」
俺がそう言うとショウは俺の胸に抱き付いてきた
雅「…ショウ…どうした?」
ショウ「雅紀…今日は僕の事見ててくれた…」
雅「…ショウ…」
ショウ「僕…今まで雅紀から翔ちゃんの代わりに見られてると思ってた…でも今日は雅紀僕の事『ショウ』として見てくれた…」
そう言ってショウはまた涙を滲ませて俺を見つめていた
俺はショウの身体を強く抱き締めて
雅「ごめんなショウ…俺が弱かったばかりにお前にも辛い思いをさせて…これからはショウだけを見てる…俺にはショウだけだから…」
ショウ「雅紀…」
翔ちゃん…俺にショウを出会わせてくれてありがとう…
君に出会えて…良かった…
~FIN~