第15章 第15話
その時ふとショウを見ると、俺の事を心配そうに見つめる眼があった
『ニャー…』
雅「ショウ…ごめんな…」
『ニャ?』
雅「俺…事あるごとにショウと翔ちゃんを比べてた…翔ちゃんに似てるとか…翔ちゃんが好きだからショウもって…」
『・・・』
雅「馬鹿だよな…ショウは翔ちゃんじゃないのに…ショウはショウなのに…」
その時俺の目から涙が溢れだした
それを見たショウは起き上がり俺の目をペロッと舐めてきた
雅「ショウ…ごめんなショウ…辛い思いさせて…」
俺はショウの身体を抱き締めた
雅「ショウ…愛してるよ…今側にいて欲しいのは翔ちゃんじゃない…ショウだよ…」
俺がそう言った途端、俺の腕の中から急に空気の塊のような物が現れ…
<パァーーー…>
目映い光が差し込んだと思ったら、その光の中から
ショウ「…雅紀…」
雅「シ…ショウ…」
ショウが現れた