第11章 10年ぶりに
それから気まずくなって、私もジャーファルも黙っていた。
時間だけが、刻々と過ぎていく。
…………そだ。10年前にやった、あの方法で……。
レ「ねぇ、ジャーファル。」
ジャ「なん…………っ?!」
振り返りざまにキスをした。
もちろん、直撃に。
レ「約束、してたの忘れてた?」
ジャ「……………はい。」
真っ赤になったジャーファルを見て、クスクス笑う。
まぁ、私も恥ずかしいけど。
気まずいままじゃ、嫌だもん。
レ「じゃあ、私そろそろ部屋に帰るね。明日は、八人将の方達に挨拶しなきゃ。また明日ね。ジャーファル。」
ジャ「………はい。お休みなさい。レイラ。」
ジャーファルに手を振って、自室に戻った。