第9章 再会
「すみません………ちょっと……ある人に似ていたもので………。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。気にしないでください。」
ニッコリと笑うジャーファル。
「………それでは私はこれでおいとまいたします。迷惑かけてすみません。」
「いえ!大丈夫ですから。おい!レイラ姫を部屋に案内してくれ!」
それでは、こちらへどうぞ。と言われ、後をついていく。ただ、さっきの話がうやむやになりそうだったので、念のため釘を刺す。
「あ………先程の稽古の件………よろしくお願い致します。」
「あ、ああ!わかりました。どうぞ、ごゆっくりしていてください。」
「ありがとうございます。それでは………」
パタン、とドアが閉まった。