第12章  12

７月になった。

桜ノ宮学園では、この時期に文化祭がある。


今まさに俺のクラスでは

文化祭の学級委員を決めているところだ。


しかし、いっこうに立候補者が表れない。

これには、担任も学級代表も苦笑いだ。


そこで俺は、文化祭の学級委員をやろうと決めた。

文化祭は学校が盛り上がれる行事だから好きだし

クラス全員をまとめることも嫌いじゃない。


学級代表は、もう一度


「やってくれる人いませんか？」


と聞いた。