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キミのとなり

第28章  28



「でもね」


長い沈黙を破ったのは、神田だった。

「でもね、私、救われたんだよ。」


「えっ?」

中島が聞き返した。


「ずっと教室で1人だった私に、菊池くんがいつも声をかけてくれて。

『寂しい』って感情が、少しずつ薄れていったの。」

「だから、菊池くんにはほんとに感謝してるんだ。

ありがとう、菊池くん。」

やっぱり、俺は間違ってなかった。

ずっと神田に話しかけ続けたことによって

神田の役にたてたなら


こんなに嬉しいことはない。
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