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Why大奥!?Trafalgar医院【ONE PIECE 】

第8章 ロー




あぁ、そうだ。
焦る必要はない。


「っは…やぁ…!?」


ずる…と蜜口まで引き抜かれたかと思うと、一気に奥まで貫かれる。

より深い結合に、ナツから掠れた声が上がった。



やっと手に入れたんだ。
思い出すまで、ここに閉じ込めて置けばいい。

おれだけが思い出すなんて不公平だ。


なァ、おまえもそう思うだろ?






端正な彼の表情から、笑みが消えた。









「もう二度と、おれから離れて行くな」


朦朧とした意識の中、ナツの耳共で囁かれる甘い毒。


「……あっ…んぁ…!」

「……っ」


猛り切った先端が、一際深く最奥を穿つ。

悲鳴に近い喘ぎ声とともにローを締め付ける蜜壺。

ローは低く唸ると、白濁を彼女の中にぶちまけた。











「………ロー…」


全てを彼女の中へと注ぎ終え、整わない荒い呼吸を繰り返すローの元に聞こえた微かな声。

ローは思わず彼女に視線を向けると、目の合った彼女は少しだけ笑った。

力のないその笑みは、何を表しているのか。

真意を探ろうと彼女へと手を伸ばす。
しかしその手が届くより早く、彼女は意識を失うように眠りについた。






「……っ!」


意識を飛ばし眠る彼女を力一杯抱きしめる。

こんなことを続けていても、嫌われてもおかしくないとなど分かっていた。

けれど己の中に眠る狂気が、彼女を手放すことを許さない。

ナツは俺のことを、どう思っているのか。

先ほどのあの笑みは、まだ嫌われていないと思ってもいいのだろうか。



例え嫌われたとしても、手放すことはもう出来ない。
しかし出来ることなら、また想いを通わせたい。


このままナツが過去を思い出さなくとも、俺を好きになることなどあるのか?

自分で言うのもなんだが
どう考えても嫌われるようなことしかしていない。

自業自得だなと、ため息が漏れた。



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