第12章 期末テスト
及「…って、なんで国見ちゃんと金田一まで居るのさっ!?」
金「あっ…さっき、廊下でユキさんに会って…」
『遅かったね、徹』
及「今日日直で…じゃなくて!岩ちゃんは同じクラスだしまだわかるけど、なんで国見ちゃんがユキちゃんの隣に座ってるのっ!?」
今の座席は、私の右隣にはじめ。
左隣に英でその隣に勇太郎。
私の目の前が貴大で、英の目の前に一静。
国「教えてもらってるので」
及「でもさあっ…!」
岩「及川うるせぇぞ」
松「ここ図書室でーす」
花「勉強しないなら帰ってくださーい」
及「うぐっ…」
『徹、早く座って。貴大と一静、好きな方の隣』
及「…じゃあまっきーの隣にする」
『そっちに座ると思った』
花「なに?そんな俺のこと好きなの、及川は」
松「ブフッ…俺わかったわ」
国「なんとなく想像つきますよね」
金「…?」
花「あー…そゆことね」
『愛されてるね、はじめ』
岩「は?」
及「ここで岩ちゃんにちょっかい出すもん」
岩「男が"もん"とか言ってんじゃねぇよ、気持ちわりぃ」
徹の言葉に周りが吹き出して笑いを堪えてるのに、はじめは冷静だよね。
及「でも岩ちゃんだって俺が目の前に座ってくれて嬉しいんでしょ?わかってるよ。だって…」
岩「ユキ、ここ教えてくれ」
及「……。」
はじめに無視されて、徹もようやく教科書とノートを開いた。