• テキストサイズ

【戦国BASARA】薬師シリーズ【その他MIX】

第5章 わんこと衣装(薬師視点・幸村・佐助)



「あーあ……旦那ってば、かわいそうに」

「おや、佐助さん。こんにちは、お久しぶりです」

「ん、久しぶり。―――にしても、夢姫ちゃん…あんたってお人は、大人しそうな顔して酷い女だよ」


ジトッ…そんな効果音がしてきそうな半眼で、佐助さんは私に視線をよこしてきます。

酷い女?

嫌ですねぇ。そんな、人を生粋のサディストみたいな言い方しないでほしいものです。

せめて、小悪魔と呼んでください。


「どこが小悪魔?真田の旦那をからかって遊んでるだけでしょうが!」

「いてっ」


頭にチョップをくらいました。

痛い、痛いです。


「佐助さん。女性の頭を叩くなんて酷いです」

「手加減してやっただろ」

「そんなんじゃ、モテませんよ」

「忍がモテてどうすんの」

「まったく、ああ言えばこう言う」

「あんたもな」


ぐぅ………佐助さん相手だと、これだから面白くない。

だから余計に、ついつい幸村さんをからかい過ぎてしまうんですよねぇ。


「それじゃ、俺はまだ用が残ってるからもう行くけど」

「ああ、はい。ではまた、後で」


そう言うと、佐助さんはちょいちょいと手招きをする。

不思議に思いながらも近づけば、内緒話をするように私の耳元へ口を寄せて。


ちゅっ。


「っ…!?」


耳に感じた温かさと、柔らかい弾力。

/ 122ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp