第24章 24
銀八side
病室の中には松陽先生となぜか朱音がいる
そして朱音は不思議そうな眼で俺を見ている
「銀八。病室では静かにしなさいと言ったはずです。朱音さん、晋助を知っているなら彼も知ってますよね?」
朱音はコクンと頷く
「銀八も私の塾の教え子でした。後は小太郎…桂小太郎もです」
「オイオイ先生、俺は先生の塾をやめた覚えはねーよ」
朱音の隣へ椅子を置いて座る
「朱音、今日言ってた会わせたい人っつーのが松陽先生だ」
『えっ!?』
そりゃ高杉と被っちまってるし、驚くだろう
けど正直知り合いになってるんだったら話が早い
「そう言うことです。朱音さん、銀八は晋助よりも難しい子です。心を隠すのが上手くなってしまった。大変かもしれませんが、二人のこと、よろしくお願いします」
しびれを切らした高杉に連れられ、朱音も帰った
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