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【歌い手】私達は歌い手です【短編集】

第1章 【そらる】俺達の関係





-おまけ-

[走り去っていったまふまふのその後。]

《まふまふ視点》



はあっ…はあっ…



二人と別れた後、僕は真っ直ぐ家に帰った




予定がある、なんて嘘だ



まふまふ「…なんで」



なんであの時、そのままちゃんの手を引いていかなかったんだろう

なんであの時、頑張ってなんて言ってしまったんだろう


なんであの時、予定があるなんて嘘をついたんだろう





僕だってちゃんの事を…


好きなのに。




前からそらるさんからもちゃんからも恋愛相談を受けてた


邪魔をするチャンスはあったのに

奪い去ってしまうチャンスはあったのに

振り向かせるチャンスはあったのに





まふまふ「好きだよ…ちゃん」


こんなところで口に出してももう遅いんだ




なんで、なんて言って

理由なんてとっくに分かってる





二人とも大切過ぎたんだ





どっちかの関係が崩れるかもしれない…

そんな事を考えてた時点でちゃんを振り向かせる事はできなくなってたんだろうな




欲張りすぎたんだ。




それでもこれから先も二人との関係は崩したくない



だから



[そらるさんから奪うのはちゃんが泣いたら]


[明日からは二人の関係を応援しよう]



そう決めた





だから



泣くのは今日でおしまいだ





まふまふ「さよなら、好きだった人。」



《僕達の関係》

-End-
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