第21章 酒は飲んでも呑まれるな
〜ピロートーク〜
「……ふふ、可愛い寝顔」
「………ん………」
「うーん、起きない。いくら可愛くても虐めすぎるのはよくないかな……」
「……ん…、ぁ、りゅ、のす、け…」
「あ、起きた?おはよう…と言ってももう昼だけど」
「ひ、る……」
「うん。寝たの朝だったから」
「そっ、か…」
「昨日はごめんね。酷くしすぎた。声もガラガラだし、目元も腫れてる…身体も痛いよね。ごめんね」
「う、うん…きのう、は、私が、わるかった、から…」
「許してくれるの?君は本当に優しい子だね。……だから俺みたいな男に捕まるんだよ」
「ん?なにか、いった…?」
「ううん。何でもないよ」
「……そう……」
「そうだ。お詫びにアクセサリーを贈らせて?そうだな……チョーカーとかどう?」
「う、ん!うれし…」
「決まりだね。…君は、チョーカーを贈る意味、知ってる?」
「ううん…しらない…」
「ふふ。動けるようになったら調べてみてね」