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12色のアイ

第2章 誘惑大作戦


〜ピロートーク〜

「ん……んん………」
「おはよう。百合ちゃん」
「ん……龍、おはよう……」
「身体、大丈夫?」
「うん。だいじょ、痛っ!」
「やっぱり。今日は無理しなくていいよ。ご飯も俺が作るから」
「うん………ありがとう」
「いいんだよ」
「……あ、あのさ」
「ん?」
「もう、龍とはシたくない……」
「え!?どうして!?俺、なんかまずいことした!?」
「……」
「せめて理由だけでも教えてくれないかな…?」
「………最中の龍がかっこよすぎるから」
「……え?よ、よかったらもう一回言ってくれないかな?」
「だから!龍は普通にしてるだけで十分かっこいいのに、その…え、えっちになるとかっこよさが増して私の心臓が持たなくなるからシたくないの!分かった!?」
「ふ、ははっ。分かった、分かった。拒絶されてるのはちょっと悲しいけど、嬉しい理由だな」
「……うるさい……」
「百合ちゃん、これ、受け取ってくれる?」
「え、うん…開けていいの?」
「もちろん」
「……ネックレス………これは、指輪?」
「うん。とりあえず、予約ってことで」
「よ、やく………?」
「百合ちゃん、これからは俺の恋人じゃなくて婚約者になってください」
「え……!」
「式とか挙げるのは先になると思うけど、俺、百合ちゃんとずっと一緒にいたいから。本当は百合ちゃんの誕生日に渡そうと思ってたけど、今が一番いいタイミングかなと思って。……嫌?」
「嫌なわけないじゃん……!嬉しい、ありがとう」
「よかった。これからもよろしくお願いします」
「はいっ!」
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