第14章 いざ!出陣! 【14】
『ねぇ?三日月さん?』
三日月「何だ?」
『昨日からどこか体の調子が悪いとかない?』
三日月「無いな。何でだ?」
『昨日、偶然に出来た手入れだったから、やり残しとか、見た目は綺麗になったけど中はまだボロボロとかだったらと思ってね?』
三日月「大丈夫だ。心配はいらんぞ」
『そっか!良かったぁ~……ん?長谷部さん!?』
三日月さんと朝食を取りに行く途中何人かとすれ違ったが皆、自分の分を持ち戻って行ったのだが、長谷部さんは、数人分の食事を乗せた大きなお盆を持っていた
長谷部「あっ!主、俺も運ぶの手伝いますよ?」
『ぇえ!?ダメだよ!私が運ぶって言ったんだから!そのお盆かして!?私が持って行く!』
長谷部「これは重いからダメです。それに、あいつらの食事を主1人に運ばせてたら日が暮れます」
『何だと!?そんなに時間かからないでしょ!?』
三日月「はっはっはっ!主よ長谷部に手伝ってもらえ。日が暮れるぞ」
『ちょっと!?三日月さんまで!?もぉ~!じゃあ長谷部さん、それお願いね?残りは私が運ぶから手出ししないでね?』
長谷部「わかりました。ではお願いします」
『はーい!……あっ!』
私は立ち去ろうとした長谷部さんを呼び止め手入れしようと手を伸ばしたが、その手をパシッと三日月さんに掴まれた
『ん?三日月さん?どうしたの?』
三日月「料理が冷めるぞ」
『そっか!そうだね!』
そうして今度は私が三日月さんに手を引かれて行った。それから皆の朝食を運び「いただきます!」と皆で食べた。
『ふぅ~お腹いっぱい。でも!デザートは別腹!』
厚「大将!?まだ食うのか!?」
『食うよ!……あっ!皆、お腹いっぱいで食べれないかな?』
蛍丸「主が剥いてくれた梨、食べたいな?」
『ゥキャー!蛍君何て可愛いい事言ってくれるのかしらん🎵んじゃ梨剥いて持って来るから待っててね!』
私は台所へ行き包丁を探すが見つからず……
『ぅわぁ~どこにあるか聞いてくれば良かった…』
トボトボと広間に戻ると
長谷部「主!?どうしたんですか!?包丁で怪我でも!?」
『違うよ!包丁あるとこわからなくて聞きに来た』
堀川「あははっ!それなら僕が教えてあげるよ?主さん、行こう!」
『ゎあ~堀川君ありがとう!』