第2章 いざ!出陣! 【2】
無惨にも、目の前で閉じられた門…
足下には門が閉じる前に投げつけられた私のリュックとキャリーバッグ…
門は押しても引いても叩いても蹴ってもビクともしなかった…
『(あの人、この家に向かって「刀剣達よ!」って叫んでたけど…誰か住んでるのかな?………もし、私がこの家に入ったとたんに人が出てきて「お主!何奴!」ザシュ!って斬られるとか…………?
そんなのイヤだ!家には入らないから斬らないで!
……………どうしよう………門の外にも出れないから帰れない………)』
門を背に力なく座り込み膝を抱えて顔を埋める
『うっ、うっ、……………。』
どーする事も出来ずに涙が溢れてくる
辺りはもう真っ暗だ。
そして暫く泣き続けていたけど、
泣き疲れた私は、そのまま膝を抱えて眠ってしまった。
………コツ、コツ、コツ………
忍び寄る黒い影に気付かずに……