第13章 いざ!出陣! 【13】
乱「主さん!早く!」
『わかった!すぐ行くから先に行ってて?』
愛染「おう!先に行ってるぜ!」
『うん!あっ!薬研君ちょっと待って?』
薬研「ん?なんだ?」
『あれ、やりたい!』
薬研「…ふっ、大将も、物好きだな?俺っちで良いなら相手してやるぜ?」
薬研君は妖しく微笑むと私に近付き腰を抱き寄せ私の下唇を親指でそっと撫でた
『ちょっと!?何でそうなる!?』
薬研「やりたい!って言ったからな」
『違うわ!言ったけどそっちの意味じゃないし!やめろー!』
薬研「はははっ!ごめんな?大将の反応が面白くてな!」
薬研君はそう言ってパッと離れると小夜君がドンッと抱き付いて来た
『おぅ、小夜君どうしたの?』
すると小夜君は薬研君をキッと睨みつけた
小夜「主をイジメたら僕が許さない」
『クハッ!小夜君!格好良すぎ!好き!好き!んもぅ!大好き!』
私も小夜君を抱きしめ返した
『もう、このまま小夜君のキズ治しちゃうから!小夜君のキズ治れー!』
更にギュッと小夜君を抱きしめた。するとまたホワリと体が温かくなった
小夜「!?」
薬研「おっ?」
『っ!?小夜君!?どう!?治った!?治ってない!?まだ痛い!?勢いでやっちゃった!ごめんね!』
私は小夜君から離れると、小夜君は自分の両手を見つめて握ったり開いたりした
小夜「治った。どこも痛くない」
『やったー!良かったよ…良かった…勢いでやったから治らなかったらどうしようかと思った…うっ、うっ、…ぅわあーん!』
私はペタリと床に座り込むと泣き出した
小夜「主、泣かないで?治してくれてありがとう」
『うっ…うん。本当に良かった…』
薬研「大将、時には勢いも必要だ。小夜も治ったしな?」
『うん、薬研君、手、貸して?』
薬研「ああ、何だ?腰でも抜かしたか?ほら」
私は薬研君の両手を握って治れと念じた
薬研「大将!?」
『へへっ。薬研君も治った。勢い大事。』
薬研「俺っちのやり方雑だったな?まぁいいか、大将ありがとな?」
『うん!こちらこそありがとう!私も小夜君もすぐ行くから先に行ってて?』
薬研「あぁ、わかった」
薬研君を見送り服を脱ごうとしたら
乱「あれ!?薬研手入れされてる!何で!?」