第24章 いざ!出陣!【24】
道場へ向かう途中、貞ちゃんの言葉を思い出す
(貞宗の悪行は貞宗が始末しねーとな!)
『さっき始末って言葉に反応したけど、よく考えてみると貞ちゃんって貞宗だね?物吉君も貞宗だよね!って事は?…道場についたら貞宗が暴走したら貞宗が止めてくれて貞宗が貞宗を叱るかもしれない?貞宗、それくらいでおとなしくなるだろうか?まぁその為に貞宗に一緒に来てもらったんだけど…しかし今回、貞宗にかたよったのは偶然で狙って貞宗を指名した訳じゃないし…貞宗も貞宗も貞宗も良い子だよ?だから貞…むね………んがぁ!もう訳わかんない!』
太鼓鐘「主、大丈夫か!?全部、貞宗で話すからだろ?」
『はい、ごめんなさい…面白そうって思って言ってたら訳わかんなくなった…』
物吉「でも面白かったですよ?他には虎徹さんや国広さんでも出来ますね♪」
太鼓鐘「後は、左文字とか?」
物吉「粟田口の皆さんとかどうでしょうか!」
私・太鼓鐘『「藤四郎!!」』
太鼓鐘「それ面白そうだな!主、やってみてよ!」
『ムリムリムリ!!訳わかんなくなるどころか迷子になって脱け出せなくなりそうだよ!?そして絶対怒られる…』
太鼓鐘・物吉「ぷっ♪あははっ♪」
私も一緒につられて笑うと道場が近付いてくる
すると山伏さんのカカカと笑う声が聞こえてきた
『山伏さん楽しそうだ』
そうして道場にたどり着き中に入ると、腰に手をあてカカカと笑う山伏さんの足下に亀甲が大の字になって倒れていた
『山伏さん、亀甲、筋トレの調子はどう?』
私は亀甲のわきに膝をついて座り二人を交互に見た
山伏「主殿!筋トレは順調であるぞ!主殿も一緒にいかがかな?」
『遠慮しときます!筋トレもこの辺でやめにしない?出陣部隊の皆、帰ってきたよ?山伏さん良い汗かいたしお風呂入って来なよ?ね?亀甲も』
そして余程ハードな筋トレをしたのかゼェゼェと肩で息をしている亀甲の肩をトントンと叩くと
亀甲「ご主人様…僕はもう指一本動かせないよ!」
と言いつつ亀甲は私にガバッと抱き付いた
『ぅわあ!ちょっと、亀甲!?』
驚きよろけながらも受け止めると亀甲はゼェゼェと肩で息をしていたのを深呼吸に変え息を整えていた