第24章 いざ！出陣！【24】

手をヒラヒラ振って立ち去って行く明石さんをボーっと見ていると


長曽祢「明石が気になるか？」


『うん、気になるね』


木炭片付けのため、一緒にいた長谷部さんがそれを聞いて騒ぎ出す


長谷部「主!？なぜ明石なんですか!？もっと他に相応しい奴がいるはずです！むしろ俺の方が！いや、俺というものがありながら！主!？主!？」


私の発言に明石さんへ特別な想いを寄せているのではないかと長谷部さんは勘違いをしたようだ


『はい!？長谷部さん何を言ってるの？』


長谷部「主！俺は、…うっ!!」


突然長谷部さんは頭とお腹を抱えて踞った
兼さんは長谷部さんの後ろ頭にチョップを同田貫さんは長谷部さんのお腹にパンチを二人同時にくらわせたようだ


『おぉ…痛そうだ…』


同田貫「うるさくなりそうだったからな」


和泉守「長谷部お前何言ってんだぁ？」


長谷部「くっ！貴様ら…」


『ぷっ♪あははっ♪長谷部さん大丈夫？私が明石さん気になるって言ったのはちゃんとお風呂行ったかな？とかまだ、どこか体、痛い所残ってないかな？って思っただけだよ？ふふふ♪』


踞っている長谷部さんの顔を覗き込み頭をおさえている手の上から頭をナデナデして長谷部さんの手入れをした


長曽祢「長谷部お前は主に手入れしてもらって役得だな」


長谷部「うるさい！俺はただっ！…っ！」


鶴丸「長谷部お前もなかなかにうるさいな？ほら行くぞ」


いつの間に木炭を片付けてきたのか鶴丸は長谷部さんの後ろ襟を掴み連れて行ってしまった
遠くから、うるさいとはなんだ！鶴丸貴様離せ！と叫ぶ長谷部さんの声か聞こえた


『長谷部さんって時々変なスイッチ入って暴走するよね？ぷっ♪面白いわぁ～♪さてと、嵐も去った事だし浦島君達もお風呂入ってくる？』


そう言って浦島君達兄弟を見ると


浦島「うん、入ってくるよ！」


蜂須賀「主も一緒に入るか？」


『う～ん一緒に入りたい所だけどまだ他に気になる人が二人居てね？そっちに行こうかと』


長曽祢「そうか、忙しいな？」


『そんな事ないよ、あっ！それと、お風呂あがったら明石さん達にも伝えて欲しいんだけど、茶室に来てね？』


浦島君達から了解！と返事を貰うと三人を見送った