第24章 いざ!出陣!【24】
私を抱き止めた薬研君は
薬研「大将、いち兄をどうしたいんだ?」
『はい?何の事?』
薬研君に抱き付いたまま振り返れば、一期さんは苦笑いしながらお腹を擦っていた
『ねぇ、薬研君、一期さんどうしたの?』
薬研「大将いち兄の腹蹴って俺っちに飛び付いて来たんだ」
『うそだぁ!?』
薬研「本当だ」
ぅわあ!一期さんごめんなさい!と言いながら一期さんの元に戻り背中を擦ってあげながらまた手入れした
『はぁ~一期さんほんとごめんね?このまま一期さんの近くにいたらまたケガさせちゃうから離れなきゃ』
一期「主、私なら大丈夫ですから好きなようにしていて下さい」
『うぁぁぁぁ…一期さんありがとう…そして神様ありがとう…』
薬研「はははっ!大将またそれ言って」
『だってぇ~一期さん優しいんだもん!』
薬研「まあ確かにいち兄は優しいが、大将には甘いって感じがするな」
『ぉお!一期さん私には甘甘の甘やかしなんだね?これからもよろしくね?私褒められて伸びるタイプだから!』
私はニカッと笑って見せた
一方、一期さんが、主…意味がわかりません…と苦笑いを浮かべていたのには気付かなかった
それから一期さんの後ろに回り座椅子の背もたれのように一期さんの背中に寄りかかった
そうして遠くを見つめて数分…
浦島君達、大丈夫かな?ケガしてないかな?早く帰って来ないかな?でもこんな事思ったりするのって浦島君達に失礼なのかな?あぁ…
浦島君達が出陣してからこんな事を口には出さないがずっと心のどこかで思っていた
ふと私の視線の先に近くにいる刀剣達と何やら楽しそうに話している同田貫さんを見つけた
ぉお!これはもう同田貫さんに頼むしかない!と思いハイハイして近づいた
『同田貫さぁ~ん』
私の呼び声に気づいて振り返った同田貫さん
同田貫「ん?どうした?」
私は同田貫さんの近くまでくると正座し背中をピッと伸ばす
『お願いがあります!』
同田貫「突然、なんだ?」
『私を一発ぶん殴ってくれ!』
同田貫「はあ!?なに言ってんだ!?」
『だってぇ~……』
思わず肩と背中を少し丸めてしまった
同田貫「だってぇ~じゃねぇだろ、何で突然そんな事言い出した?」