第23章 いざ!出陣!【23】
広間につくと
『おじゃましまーす!』
獅子王「おっ!主!あれ、長谷部は?」
『長谷部さん茶室でお昼寝中だから置いてきた』
獅子王「珍しい事もあるもんだな?」
『うん、そうだね?あっ!長義君!ちゃんと広間来れたね?』
小竜「俺と一緒に来たからね?」
『ぁあ!そっか!小竜君ありがとね?』
小竜「主はずいぶん長義君を気にかけるね?」
『そうかな?そんなつもりないんだけどなぁ~』
小竜「俺の時は台所に連れて行かれて、その後、風呂でも入って来なよって簡単な扱いだったよね?」
『簡単って、あの時は江君がお風呂まで案内してくれるって言ってくれたから任せたんだもん!』
小竜「そこは主が率先して風呂案内して背中くらい流してくれても良かったんじゃないかな?」
『なっ!そこまで頭が回らなかったんですぅー!』
小竜「じゃあ今日は背中流して貰おうか?」
『何でそうなる!長義君!行けー!必殺、超斬り!』
私は長義君の後ろに隠れると肩から顔を出し小竜君を指差し叫んだ
長義「はあ!?超斬りってなんだ!?」
『長義君の必殺技だよ!行けー!』
巴形「出たな主の無茶振り…」
獅子王「俺も主が突然閃いてつけられた必殺技がある」
南泉「俺も…威嚇シャー撃がある」
鶯丸「ホーホケキョ弾…」
御手杵「俺、無い」
大般若「波乗り杵さんがあるだろう?」
御手杵「あれは必殺技じゃないだろ!?」
『っ!?』
私は長義君の背中に頭をつけ勉強に使う冊子で顔を隠すと震えだした
長義「主!?泣いてるのか?」
背中につけている頭をグリグリするように首を振った
長義「なら、どうした?」
『ぷぷっ♪ごめん、御手杵さん達の話が面白かっただけ…っ!?あははははっ!』
長義「はぁ~…さっきまで小竜に怒ってたと思ったら、もう笑ってるのか…」
『うん!ふふふっ♪ふぅ~面白かった♪さて、勉強しようかな?』
そうして私はそのまま畳の上に冊子を開いた
御手杵「主、今テーブル出してやるから」
『ゎあ✨御手杵さんありがとう!気が利くね?』
御手杵さんが私の前にテーブルを設置してくれると勉強会が始まった